【今すぐ応募できる】CO2削減対策関連助成事業

先日のコラムでは、安全対策に使える補助金制度という観点から2つほどの助成事業について取り上げさせていただきました。ポイントは「今すぐ応募できる」ということだったのですが、今回のコラムでは引き続き、最近募集が開始された助成事業を1つご紹介したいと思います。

◎物流分野におけるCO2削減対策促進事業

(URL:http://www.levo.or.jp/fukyu/butsuryu/index19.html
先日取り上げた安全対策に関する助成事業は国土交通省が実施していましたが、この事業はCO2削減対策を目的として実施されるため、環境省が管轄省庁となっています。

国土交通省が実施していた助成事業は機器の導入などが支援されるという内容でしたが、こちらは比較的大規模なシステムの開発や構築(例えば、情報の共有化による低炭素な輸送・荷役システムの構築など)が支援されるものがメインとなっています。

ただ、この事業の中に、トラック輸送高効率化支援事業というプログラムが用意されており、こちらは運送事業者様にも活用いただける可能性もあるのでは、と思います。

具体的には、連結トラックやスワップボディコンテナ車両を導入する際に支援が受けられるという内容となっており、特にスワップボディコンテナ車両の導入時には、同程度の容量の荷台を有する一般的なトラックの価格の半額(正確には最大で1/2)が支援されます。

1点留意すべき点があるとすれば、こちらの助成事業はあくまでも環境負荷を低減するということが事業目的となっているため、設備や機器を導入した結果どれほどのCO2減少が見込めるのか、燃料法や燃費法などの計算手法を用いて算出しなければならない、ということでしょうか。また、助成金の金額規模が大きい分、実施体制、管理体制なども明確化することが求められます。

これらの助成事業を活用することで業務の効率化を図ることができるのはもちろんのこと、CO2削減への取り組みというのはIR(Investor Relations)やCSR(Corporate Social Responsibility)という観点から企業としてブランドを確立する手段の一つにもなりうるのではないでしょうか。

採択される難易度は少し難しいかもしれませんが、今月(10月)の8日から30日までが第三次公募期間と設定されておりますので、興味いただける方は是非応募にチャレンジいただければと思います。