今回のコラムでは、海上コンテナを海外へ輸送する際の料金について調べる方法について2つほど取り上げたいと思います。
海上コンテナを海外へ輸出する際や、または海外から輸入する際に、いったい幾らくらいかかるのか疑問に思われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合に、目安を教えてくれるWEBサイトが実はあるのです。
1つ目は、JETRO(日本貿易振興機構)が公表している、投資関連コスト比較調査というWEBページです。
URL:https://www.jetro.go.jp/world/business_environment/cost.html
全世界の地域別ではありますが、海外における投資コストがまとめられており、対日輸入、対日輸出のコンテナ輸送(40フィートコンテナ)の相場価格が記載されています。
具体的に直近(2020年1月)の数値を一部見てみますと、
国別 | 輸入 | 輸出 |
---|---|---|
ウランバートル(モンゴル) | $3,500 | $3,000 |
ソウル(韓国) | $300 | $80 |
台北(台湾) | $120 | $120 |
広州(中国) | $240 | $320 |
上海(中国) | $680 | $420 |
深セン(中国) | $198 | $300 |
成都(中国) | $1,850 | $1,908 |
となっています。
モンゴルのウランバートルと中国の成都は、間に陸上輸送を挟んでいるため、比較的高額になっているのが読み取れますが、中国や台湾、韓国などの港湾であれば、輸送費用は輸出入ともにおおよそ数百ドルであることが把握できます。
2つ目は、World Free Ratesというサイトです。
URl:https://worldfreightrates.com)
残念ながら2020年8月現在、日本語版がないため、少しハードルが高く感じられるかもしれません。ただし、相場を調べる程度であれば入力項目はそれほどなく、慣れれば抵抗なくご利用頂けるものと思います。
出発地(origin port)と到着地(Destination Port)の港をそれぞれ入力したのち、コンテナ輸送する品目(例えば、衣類、Apparel)の種類を選び、おおよその商品価値(Commodity Value)を入力頂ければ、おおよその相場が表示される仕様となっています。
こちらも検索結果を一部ご紹介すると、
国別 | 輸入 | 輸出 |
---|---|---|
釜山(韓国) | $252.67〜$279.27 | $同左 |
基隆(台湾) | $238.28〜$263.36 | $255.07〜$281.92 |
湛江(中国) | $252.24〜$278.80 | $274.26〜$303.13 |
大連(中国) | $269.46〜$297.83 | $同左 |
上海(中国) | $255.07〜$281.92 | $同左 |
ジャカルタ(インドネシア) | $908.03〜$1003.61 | $238.28〜263.36 |
ムンバイ(インド) | $257.47〜$284.57 | $496.01〜548.22 |
となっています。
ジャカルタなど少し距離が離れると高額になりますが、中国や韓国、台湾などの港湾であれば、輸出入ともに輸送費はおおよそ数百ドルに収まることが読み取れます。
これらは一種の目安であるため、実際には何を輸送するか、またはそのほか条件によっても価格は変動しえます。
ただ、おおよその目安を知るためには非常に便利なWEBサイトであると思います。
海上コンテナを輸送する際の、海上運賃について知りたい方は是非ご参考になさってください。