通関とは

このホームページを見ていただいている方の中には、海外から商品を輸入し、日本国内の店舗で販売しようと計画されている方もおられるのではないでしょうか。

海外から商品を輸入する際、実務上必ず必要になっているのが「通関」です。
輸入ビジネスをこれから開始される方にとっては、「なんとなく大事そう」「専門家がやるもの」というイメージが先行してしまうことが多いのですが、通関の役割を改めて、理解しておくことはとても重要です。

通関とは、「海外から入ってきた貨物を、日本に正式に入れてよいかどうかを税関が確認する手続き」のことです。

簡単に言えば、この荷物は
・何で
・いくらで
・法律的に問題がないか
をチェックする工程です。

海外から届いた商品は、港や空港に到着しても、すぐに自由に持ち出せるわけではありません。

通関が完了するまでは、貨物は税関の管理下に置かれたままになります。
つまり、通関を通らなければ、どれだけ早く運んでも販売には進めないのです。

通関で主に確認される内容は、大きく三つあります。
一つ目は、申告内容が正しいかどうかです。
商品名、数量、価格などが、書類上きちんと記載されているかが確認されます。

二つ目は、関税や消費税が正しく計算されているかです。
輸入品には商品ごとに税率が決まっており、税関はそれが適切かをチェックします。
この金額が確定し、支払いが完了してはじめて次の工程に進めます。

三つ目は、輸入が禁止・制限されている商品ではないかという点です。
食品、化粧品、医療機器、動植物などは、特別な許可や検査が必要になる場合があります。
知らずに輸入しようとすると、通関で止められてしまうケースもあります。

こうした手続きをまとめて行い、問題がなければ税関から「輸入許可」が出されます。
この許可が出てはじめて、商品は港の外へ運び出すことができます。

ここで、「税関」と「通関」という用語について、非常に似ており、少しややこしいので整理しておきましょう。

税関とは・・・国の機関。チェックする側。海外から入ってくる貨物や人を管理し、法律に基づいてチェックを行う役割を担っています。

通関とは・・・税関にチェックしてもらう手続きのこと。

実際の現場では、多くの企業が「通関業者」に通関手続きを依頼します。
通関は専門知識が必要で、商品ごとにルールも細かく異なるため、初心者がすべてを自分で対応するのは簡単ではありません。

ここで注意したいのは、通関は単なる事務作業ではなく、物流全体の流れを左右する重要な工程だという点です。

書類の記載ミスや情報不足があると、貨物が港や空港で足止めされ、納期遅延や追加コストにつながることもあります。

海外から商品を輸入して日本で販売するためには、「運ぶこと」と同じくらい、「正しく通すこと」が重要です。

通関は、輸入ビジネスを支える見えない土台であり、成功の鍵を握るステップだと言えるでしょう。