前回の記事で、東京港を中心とした海上コンテナの物流について少しだけ触れました。海上コンテナの輸送においては全てのコンテナが東京港をはじめとする全国の埠頭(ふとう)や港を起点、終点として運ばれるため、いわば心臓のような働きをする非常に重要なインフラと言えますが、今回の記事ではこれら埠頭や港について少し新しい視点でご紹介したいと思います。
あまり行かれたことがない方も多いかもしれませんが、実はこれらの港は、デートスポットや家族ずれで行く場所としても非常に人気なのです。
特に夜、港に訪れていただくとその美しさをわかっていただけるのではないでしょうか。
東京であれば晴海(はるみ)埠頭が特に有名です。客船ターミナルにはデッキがあり、東京湾を一望することができます。暗がりに浮かび上がる東京のビル群や東京タワーはまさに絶景と言えるでしょう。
少し前(2017年10月)までは隣接する晴海埠頭公園も開園されていたのですが、今現在は閉園されてしまっています。というのも、2020年のオリンピック時に選手村として解放されるため、その準備期間としてしばらく一般利用できないようです。オリンピック後はリニューアルされてまた開園されるとのことなので、今からどのような公園になるか楽しみですね。
横浜であれば大さん橋埠頭が有名ではないでしょうか。横浜みなとみらいの夜景を一望することができ、かの有名な観覧車、コスモクロック21が横浜の夜景に浮かび上がるさまはまさにメルヘンチックそのもの。無料で24時間解放されているので、気軽に足を運べるスポットとも言えるかもしれません。
そしてデートスポットだけではありません。大さん橋埠頭には赤レンガ倉庫が隣接しており、カフェやレストランが充実しているだけでなく、年間を通して様々なイベントが開催されているため、家族ずれでも十分楽しむことができます。毎年夏はたくさんのピカチュウと一緒にずぶ濡れになれる!?イベントがあり、子供達が夢中になっていますが、秋になるとオクトーバーフェストが開催され、ビール好きのお父さんたちで賑わいます。
物流という観点では港湾インフラとして非常に重要な役割を果たしている港ですが、実は私たちの日常生活でも十分楽しめるスポットでもあります。今度の週末は是非一度ご家族でお出かけされてはいかがでしょうか。