物流情報システム Colins とは

本日のコラムでは、意外と知られていない、コンテナ物流情報サービスについて取り上げたいと思います。

皆さまはColinsというサイトをご存知でしょうか。国土交通省港湾局が運営するウェブサイトなのですが、コンテナ物流に関する情報が総合的に掲載されており、多くの便利な機能が提供されています
Colins(コンテナ物流情報サービス)
URL: https://www.colins.ne.jp/cws/dp02001!init.action

具体的にどのような情報が掲載されているか、という点ですが、例えば、日本の主要な港湾についてターミナルのゲートオープン時間を確認したり、ライブ映像で混雑状況を把握することができます。

現状も港湾ごとにこれら情報を確認することは可能ですが、各港湾の運営母体が異なるため、これら情報について確認しようとするとそれぞれのホームページにアクセスする必要があります。

例えば、東京港の運営母体は東京港埠頭株式会社、横浜港の運営母体は横浜港埠頭株式会社というようになっており、それぞれホームページを運営しています。そのため、東京港の情報を確認する際は東京港ポータルサイト(https://www.portal-tokyoport.jp/)にアクセスし、横浜港の情報を確認する際は横浜港コンテナ貨物情報システム(http://www.y-con24.jp/y_con24/index.asp)にアクセスし、というように港湾ごとに逐一別々のウェブサイトにアクセスする必要があります。

このような労力を削減すべく、港湾ごとの情報を一つのウェブサイトに集約しようと国土交通省港湾局が開発したシステムがColinsとなります。

具体的には、輸入コンテナの搬出可否情報やフリータイム情報、船舶動静情報、埠頭地区渋滞情報、ゲートオープン時間情報などについて横断的に検索することが可能です。(渋滞情報およびゲートオープン時間は会員登録の必要なく検索することが可能ですが、その他の情報について検索する際は会員登録が必要です。)

特に、輸入コンテナの搬出可否情報は各コンテナヤードから10分〜15分間隔で送信されてきた情報が反映されており、船舶動静情報は15分〜60分間隔で送信されてきた情報が反映されています。ほぼリアルタイムで情報が更新されていると言えますので、非常に信頼性の高い情報が提供されている、と言えるでしょう。

また、ゲートオープン時間など一部の情報についてはメールアドレスを登録しておくと情報が更新される際にリアルタイムで連絡を受けることも可能となります。

それぞれの港湾が運営しているウェブサイトに比べると視認性が高く、一目で色々な情報を把握しやすいレイアウトになっているため、パソコンを使い慣れていないユーザー様でも比較的早く操作に慣れていただくことが可能かと思います。

一部情報にアクセスするためには会員登録が必要ですが、原則無料で利用できるサービスとなっていますので、ご興味いただける事業者様は是非この機会に一度利用を検討されてみてはいかがでしょうか。