海上コンテナドライバーの仕事

今回のコラムでは、海上コンテナを輸送するドライバー、いわゆる海コンドライバーについてその仕事内容などを取り上げたいと思います。

比較的幅の広い幹線道路などで下図のようなトラックを見掛けられたことがある方も多いのではないでしょうか。

20フィート(約6メートル)や40フィート(約12メートル)のコンテナを乗せ港から工場や倉庫までを移動するトラックを運転するのが海コンドライバーの主な仕事です。

出発地や目的地は、物流センターや工場、倉庫、港湾施設などが中心で、家庭に荷物を運ぶ一般的な宅配業務とは異なります。

違いはそれだけではなく、海コンドライバーに求められる免許も、その他多くのドライバーと異なり、「大型免許」と「けん引免許」の2種類が必要です。

大型自動車免許はトラクターヘッド(トレーラーヘッド)を運転するために必要な免許、けん引免許はコンテナを載せたシャーシをけん引するために必要な免許です。

この2つを取得することで、海コンドライバーになることができ、コンテナを輸送できるようになります。

もし海コンドライバーになりたい、という方で、「大型免許」と「けん引免許」を持っていない方はどうすれば良いのでしょうか。

近年はドライバー不足もあり、未経験者を積極的に採用する会社も増えています。

そのため、例えば、普通免許を保持している段階で入社し、その後で会社の支援を受けながら中型・大型免許やけん引免許を取得できるというキャリアパスもよくあるケースです。

次に、ある海コンドライバーの一日の仕事の流れを見てみましょう。

7:30 出勤・車両点検(タイヤ、ブレーキ、灯火類、連結部などを確認)
8:00 港でコンテナを受け取る(コンテナヤードで指定されたコンテナをトレーラーに積載)
9:30 物流センターや工場へ輸送(高速道路や一般道を利用して配送)
10:30 〜
11:30
荷降ろし・荷役作業(ドライバー自身は荷物を運ばず、荷主やフォークリフト作業員が積み下ろしを行うことが多い)
12:00 昼休憩
14:30 港へ返却(コンテナヤードへ返却し、受付・確認を行う)
15:30 必要に応じて次のコンテナを受け取り、別の配送先へ輸送
17:00 〜
18:00
帰庫・点呼・業務終了

海上コンテナというと長距離輸送をイメージするかもしれませんが、港の近くで輸送を繰り返す地場配送も多くあります。

一方で、港から内陸部まで数百キロ運ぶケースもあり、仕事内容は会社によってさまざまです。

さて、多くの方がおそらく気になるポイントである、年収は一体どれくらいなのでしょうか。

年収は勤務先や地域、輸送距離などによって異なりますが、一般的には400万~700万円程度が一つの目安です。

長距離輸送や夜間輸送を担当すると、各種手当によってさらに収入が増えることもあります。

【まとめ】
海上コンテナドライバーになるには、基本的に大型自動車免許とけん引免許が必要です。ただし、近年は免許取得支援制度を設けて未経験者を育成する会社も増えているため、普通免許からスタートできるケースもあります。
港と物流を結ぶ海上コンテナドライバーは、日本の輸出入を支える重要な存在です。専門性の高い仕事ですが、その分やりがいや安定した需要が期待できる職業といえるでしょう。