物流業界の市場規模

本日は物流業界の市場規模について俯瞰してみたいと思います。

さて、一般に物流業界と言われる業界で働いている人たちが日本に何人くらいいるか皆さんはご存知でしょうか。

国土交通省の資料によると、2015年時点でおよそ250万人いるということなので、日本人口の約5%が物流業界に携わっている計算になります。日本人の20人に1人ということですね。中学・高校で同窓会を開いて集まるとすると、(1クラス40人だったとして)同じクラスだった友人のうち物流業界で働いている友人が2人くらいはいると考えていただけるとイメージしやすいのではないでしょうか。

ここでいう物流業界の中には、当社が携わっているトラック運送事業の他に航空貨物事業なども含まれていますが、トラック運送事業は、その事業者の数や売上で他事業を圧倒的に上回っているため、物流業界≒トラック運送事業と言っても過言ではありません。

その市場規模や14兆円(2014年度)ということなのですが、これまた実感できないほど巨大ですね。日本の国内総生産(GDP)が540兆円前後とすると、およそ3%前後を占めている計算になります。一見少ないようにも思えますが、日本の農業の市場規模が年間5兆円程度と言われていますから、そのように考えるとその3倍程度もあることになります。

物流業界1年分の付加価値が農業3年分の付加価値に相当するということですが、これは言い換えると、我々日本人が1年間分の物流に負担しているコストで、3年間分の農産物を賄(まかな)うことができる、ということでもあります。

数字で見ると、いかに我々現代の日本人にとって物流がなくてはならないものになっているのかということを理解していただけるのではないでしょうか。日本を支えるインフラ産業として物流業界は今後も発展していかなければ日本に未来はありません。そんな物流業界の一翼を担えるよう、当社も様々な課題解決に貢献していきたいと考えております。