前回の記事では物流業界の市場規模がいかに巨大かという点に焦点を当ててご説明しました。
そんな巨大な物流業界ですが、日本政府が主導となってIT化の導入を推進しており、近い将来大きな変化がやってくると想定されています。
今回から3回程度に分けて、物流業界の未来について、一部想像も入ってしまいますが、詳しくみていきたいと思います。
・ドローンの導入
最近やたらと耳にするドローン。実際に飛んでいるところを見ることはまだまだ少ないのですが、日々のニュースで耳にしない日は無いというほど取り上げられる機会が増えてきているのでは無いでしょうか。物流業界においても、およそ3年以内にドローンを使った荷物配送を可能とすることを目指すことが政府方針として発表されています。
具体的には、ドローンが配送元から配送先に自律飛行できるようなITシステムが開発されるとのこと、主に軽い荷物が対象になると思われますが、ドローンがトラックにとってかわる日も近いのかもしれません。
・共同配送の効率化
多くの方はご存知ないかもしれませんが、一般的なトラックの積載率は40%程度と言われています。これはどういうことかというと、通常トラックの中身が見えない私たちからするとトラックは100%荷物を積んで走っているもの、と多くの方は思っておられるかもしれませんが、実際には40%程度しか荷物は積まれていないということです。平均の積載率が40%ということなので、いわばほとんど荷物が積まれていない”スカスカ”の状態で走っているトラックもそれなりに存在しているということなのですが、この積載率の低さが近年問題になっています。そんな状況を打破すべく、GPSなどを使いトラックをリアルタイムで動態管理することにより積載率を増加させる取り組みが普及しつつあります。
このようにIT化を活用した取り組み事例は枚挙にいとまがありませんが、近未来の物流業界を少しはイメージしていただけましたでしょうか。
次回は当社もサービスを提供している倉庫作業などを中心に、IT化の流れをご説明したいと思います。